【周辺】

16MBスマートメディアも登場

　富士写真フイルム株式会社は、デジタルカメラ「FinePix500」と「CLIP-IT50」を発表した。両機とも、同時に発表された容量16MBのスマートメディアに対応する。

●「FinePix500」低価格の150万画素機

　普及価格の150万画素（最大出力解像度1,280×1,024ピクセル）デジタルカメラ。レンズ、CCDなどは上位機種のFinePix700と共通だが、ボディは銀塩のコンパクトカメラのような横型で、サイズはFinePix700よりも大きい。また、レンズ保護のためのレンズカバーがついている。

　バッテリは単3電池4本になり、アルカリ、ニッカド、リチウム、ニッケル水素など幅広く対応している。液晶使用時で200枚以上、光学ファインダーによる撮影では500枚以上の撮影が可能としている。

　席上では「FinePix700は最小最軽量にこだわった“持つことの喜び”が感じられるモデル、FinePix500は他社に対抗する戦略商品で、コンセプトが異なる」と説明されたが、FinePix700と同等の性能で価格が25,000円も安い500の登場は自社製品同士の競争を呼びそうだ。

• 標準価格：74,800円
  
• 発売時期：7月12日
  

【主な仕様】

• CCD：1/2インチ150万画素
• レンズ：単焦点、35ミリカメラ換算35mm相当
• 出力解像度：1,280×1,024、640×480ピクセル
• フォーカス：オートフォーカス（マクロモードあり）
• ホワイトバランス：オート（マニュアル設定可能）
• ファイルフォーマット：Exif 2.1（JPEG準拠）
• データサイズ：1,280×1,024ピクセルFINEモードで1コマ約650KB
• バッテリ：単3電池4本
• 液晶：1.8インチ
• サイズ（幅×奥行き×高さ）：123×36×82mm
• 重量：約230g（電池、スマートメディアを含まず）

□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj346.html

●「CLIP-IT50」小型の35万画素機

　小型で低価格の35万画素機。ボディはFinePix500を小型化したようなデザインでレンズカバーもつく。かつてのDS-10のような手軽に撮れて、遊ぶためのデジタルカメラというコンセプト。セピア、凹凸レンズなどのエフェクト、4/16画面連写などの機能をもつ。

• 標準価格：39,800円
  
• 発売時期：6月24日
  

【主な仕様】

• CCD：1/4インチ35万画素
• レンズ：単焦点、35ミリカメラ換算38mm相当
• 出力解像度：640×480ピクセル
• フォーカス：固定焦点（マクロモードあり）
• ファイルフォーマット：Exif 2.1（JPEG準拠）
• データサイズ：640×480ピクセルFINEモードで1コマ約85KB
• ホワイトバランス：オート（マニュアル設定可能）
• バッテリ：単3電池4本
• 液晶：1.8インチ
• サイズ（幅×奥行き×高さ）：110×33×77mm
• 重量：約200g（電池、スマートメディアを含まず）

●16MBスマートメディアとアダプタ

　容量16MBのスマートメディア「MG-16S」と、16MBスマートメディア対応のPCカードアダプタ「PC-AD3」が発売される。

• 標準価格：「MG-16S」15,000円 / 「PC-AD3」10,000円
• 発売時期：7月12日

('98/5/21)

[Reported by date@impress.co.jp]